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主に膣トリコモナスに使用する治療薬フラジール

性器にかゆみや痛み・腫れ・ただれ・発熱感を感じている方、おりものが黄緑色に濁ったり量が増えたり異臭を感じたりするという方は、トリコモナスという性感染症にかかっている可能性が高いです。
男性にも感染するものの圧倒的に女性の発症率が高いため、「膣トリコモナス」という名称が一般的です。
性感染症である以上は性行為を原因として感染します。
遅い方は1ヶ月ほどの潜伏期間を経て感染するため感染原因が特定しにくいのですが、膣への違和感があったり、おりものに異常がある場合は早めに病院に行き、薬を処方してもらうことが必要です。

膣トリコモナスの市販薬というのは販売されておらず、ドラックストアや薬局で手に入れることはできません。
そのため病院で処方してもらうしかないのですが、それがフラジールという薬です。
フラジールには内服錠と膣錠とがあり、女性は膣錠を、男性は内服錠を処方されることが多いです。
膣錠なら1日1錠を膣に入れるようにしましょう。
内服錠は1日2錠服用します。

医師から指示があるでしょうからそれを守って使用してください。
10日間分処方されるでしょうから、それをすべて服用するころには膣トリコモナスも完治しているはずです。
それでも改善が見られなかった場合にはもう一度医師に相談してください。

フラジールの有効成分はメトロニダゾールです。
メトロニダゾールはニトロイミダゾール系の抗原虫薬です。
トリコモナスを引き起こすトリコモナス原虫をはじめ、さまざまな微生物を死滅させる効果を持つのです。
使用することで微生物の体内でニロトソ化合物に変化し、DNAの螺旋構造の不安定化を招きます。
DNAはその微生物のいわば設計図です。
それを壊されるのですから、もうこれ以上増殖していくことはできなくなります。

使用することでよい効果を発揮する一方で、発疹や吐き気・食欲不振・胃の不快感といった副作用が出てくることもあります。
更には手足のしびれや発熱・水ぶくれといった症状が出ることもあり、これらは大きな副作用の初期症状の可能性もあるため、早めに医師の診断を受けるようにしましょう。

トリコモナスの原因は虫!?

膣トリコモナスの原因となるのが、トリコモナス原虫という虫です。
この虫が膣内を健康に保つために活動している常在菌を弱らせてしまうことからさまざまな症状が引き起こされるのです。
ゾウリムシくらいの大きさのため、肉眼で見つけることはできません。
この虫は、乾燥は苦手ですが水の中は得意という特徴があります。
水がある場所では長時間生きていられます。
男性が感染しにくいのは、性器が露出していて原虫がついても洗い流しやすく、乾燥しやすいためです。

そのため性行為だけが感染経路ではありません。
お風呂で感染者の使ったタオルを使いまわしたり、便座が感染経路となったりすることもあるので、注意が必要です。

トリコモナス原虫は犬やネコの大腸に寄生して腸トリコモナスや口腔トリコモナスという病気を引き起こすこともあります。
腸トリコモナスや口腔トリコモナスは健康な人間であればそれほど病原性はないためあまり問題視されていないものの、ペットを飼っている方にとっては愛犬などに危険を及ぼす注意すべき病気です。
それに、人間でも肺や呼吸器の病気を患っている方などは口の中に入ったトリコモナス原虫が呼吸器に吸い込まれて肺のトリコモナス感染症を起こすこともあり、リスクは高いです。
特に50代以上の男性の場合、口腔内に常在菌としてトリコモナスが住みついていることも多いです。

トリコモナス原虫は感染場所で分裂し、増殖していきます。
薬を使って死滅させない限りはトリコモナスを治すことはできません。
コンドームを使って防ぐと共に、もしも感染してしまった場合には早めに薬を使用し、トリコモナス原虫を退治しましょう。
放っておいて自然治癒することはありません。
むしろ、どんどん分裂して増殖していって症状が悪化していく一方です。