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細菌に効果的な成分アモキシシリン

細菌感染症の治療には抗生物質が使われます。
中でもペニシリン系の抗生物質は古くから使われてきており、現在でも肺炎、気管支炎などの呼吸器感染症から梅毒や淋病などの性病、耳鼻科や歯科領域など広く使用されているポピュラーな薬剤です。
最近ではヘリコバクターピロリ菌の除菌にも使われる事があります。

アモキシシリンは近年になって開発された代表的なペニシリン系薬剤で、同じ系統の薬の中では広域に作用する抗生物質で、特にレンサ球菌やブドウ球菌などのグラム陽性球菌に有効とされます。
サワシリンやパセトシンなどの製品名で複数の会社から出ており、いずれも有効成分がアモキシシリン水和物として250mg含まれます。
ノバモックスはサワシリンのジェネリック医薬品の商品名ですが、これも同様にアモキシシリンの成分によるお薬です。
ジェネリックなので販売価格はノバモックスのほうがサワシリンよりも低くなっています。

アモキシシリンは他のベータラクタム系の抗生物質と同様に細菌の細胞壁合成阻害という作用機序となっており、細胞壁合成をできなくすることによって細菌の細胞は構造を保つことができなくなり、死滅します。
そのため、アモキシシリンは殺菌的抗菌薬に分類されます。
長年にわたって臨床の場で使用されてきたので安全性が確立されています。
小児や妊婦にも安心して使う事が出来るお薬で、色々な感染症に効果のある薬剤ですが、ペニシリンアレルギーの人にはショックを起こす危険性があるので使用できません。
過去にペニシリン系の薬剤によってアレルギーを起こしたことのある人は必ず医師に申告する必要があります。

副作用としては、下痢腹痛、食欲不振、吐き気などの消化器症状や、発疹などの皮膚症状があげられます。
注意すべきは血小板減少という重篤な副作用が報告されていることです。
医師の指示のもとに服用するのが基本となり、特に長期に渡る服用には注意が必要です。

テトラサイクリン系のミノサイクリンをご紹介

ミノサイクリンはテトラサイクリン系の抗生物質です。
アモキシシリンなどペニシリン系の薬剤が殺菌的抗菌薬という範疇に入るのに対し、ミノサイクリンをはじめとするテトラサイクリン系の薬剤は静的抗菌薬に属しています。
殺菌的抗菌薬のように細菌を直接的に死滅させるというよりも、細菌の増殖を抑制する作用によって菌を減らすというメカニズムとなります。

アモキシシリンはグラム球菌に対しては有効性が高いがグラム陰性菌に対しては一部にしか有効ではありませんでした。
しかし、ミノサイクリンはグラム陰性の大腸菌や赤痢菌をはじめとする多くの腸管系の病原菌にも効果的でさらに広い範囲の抗菌性を持っています。
ペニシリンなどのベータラクタム系に耐性を持つ菌にも有効とされ、ニキビをはじめとする皮膚の感染症や、肺炎、気管支炎などの呼吸器感染症、耳鼻科や歯科領域、梅毒などの性病の治療を含め、広く使われます。

他のテトラサイクリン系の薬と比較しても広い範囲に効く薬剤といわれます。
組織移行性が高いのもミノサイクリンの特徴で、表層部だけでなく、深部の感染症にも大きな効果を発揮します。
他の薬剤同様に、ミノサイクリンにも副作用があり、発熱、発疹、浮腫、頭痛、めまい、胃腸障害、倦怠感などが報告されています。
アモキシシリンと同様、医師の指導の下での服用が望ましいといえます。

ミノサイクリン塩酸塩を有効成分として1錠につき100g含まれているものが一般的で、サワイを製品名とするものなどがあります。
小児への投与に関して問題となるのは歯の着色、エナメル質形成不全が知られており、8歳未満の歯の形成期にある小児、および胎児への影響から妊産婦への投与には注意が必要となっています。